夢の中で、今いる場所から必死に逃げようとしていることがあります。
仕事を放り出して逃げる、家から出ていく、誰かから離れる、人目につかない場所へ隠れるなど、逃げる理由はさまざまです。
夢占いでは、逃げる夢はストレス、責任から離れたい気持ち、プレッシャー、問題を避けたい気持ちなどと結びつけて考えられることがあります。
ただし、「逃げる夢=現実逃避」と決める必要はありません。
現実でも、すべての問題に正面から向き合うことが正しいとは限りません。距離を取ることで落ち着ける場合もあれば、役割を減らすことで状況が改善することもあります。
逃げる夢では、**「何から逃げたか」だけでなく、「そこにいたら何を背負わなければならなかったのか」**を見ることがポイントになります。
- 逃げる夢に考えられる基本的な意味
- 仕事・家・学校・人間関係から逃げる夢の読み方
- 逃げ切る・隠れる・逃げられない夢の違い
- 逃げる夢と責任や役割から距離を取りたい気持ちとの関係
逃げる夢が表す基本的な意味
逃げる夢は、一般的に負担から離れたい気持ち、責任へのプレッシャー、避けたい問題、自分の自由を取り戻したい気持ちなどと結びつけて考えられます。
たとえば仕事で多くの役割を任され、「少し休みたい」と感じている時期に、突然職場から逃げ出す夢を見ることがあります。
また、誰かから何かを求められ続け、「もう応えられない」と感じているときに、その人から逃げる夢を見る場合もあります。
ただし、夢の中で逃げたあとに強い安心感があったなら、単なる恐怖ではなく、「距離を取ったほうが楽になれる」という感覚が表れている可能性もあります。
印象に残る夢全体の読み方については、「印象に残る夢には意味がある?よく見る夢を状況から読み解く考え方」でも紹介しています。

「追いかけられる夢」と「逃げる夢」はどう違う?
追いかけられる夢と逃げる夢は似ていますが、少し視点が違います。
追いかけられる夢では、「後ろから迫ってくるもの」が中心になります。
一方、逃げる夢では、自分から「ここにいたくない」「ここを離れたい」と動き出すことがあります。
たとえば仕事に追われて逃げる夢なら、締め切りや責任からのプレッシャーが中心かもしれません。
しかし、誰にも追われていないのに職場から逃げる夢なら、「仕事そのものや今の役割から離れたい」という気持ちが中心になっている可能性があります。
追いかけられる夢については、「追いかけられる夢にはどんな意味がある?知らない人・動物・怖いものに追われる夢を状況別に解説」でも詳しく紹介しています。

逃げる夢では「何をしたくなかったのか」を考える
夢の中で逃げていた場所や人を思い出したら、もう一つ考えてみたいことがあります。
それは、そこに残っていたら何をしなければならなかったのかです。
仕事から逃げたなら、仕事そのものより、「責任を果たさなければならないこと」が負担だったのかもしれません。
家から逃げたなら、家庭そのものより、「家族の期待に応え続けること」が苦しかった可能性があります。
恋人から逃げたなら、相手が嫌いというより、「関係をどうするか決めなければならないこと」が重かった場合もあります。
逃げた対象だけでなく、逃げることで何から解放されたかったのかを見ることが大切です。
仕事から逃げる夢
仕事を途中で放り出して逃げる夢は、責任や負担が大きくなっている状態と結びつくことがあります。
たとえば仕事量そのものはこなせていても、「自分がやらなければならない」と感じることが多すぎる場合です。
夢の中で職場を出た瞬間にほっとしていたなら、問題は仕事そのものより、常に緊張している状態なのかもしれません。
一方、逃げながら「後で怒られる」と焦っていたなら、休みたい気持ちと責任感がぶつかっている可能性があります。
会社から逃げる夢
会社の建物から外へ逃げ出す夢は、組織や職場環境から離れたい気持ちと結びつくことがあります。
仕事内容より、人間関係、ルール、雰囲気などが負担になっている場合です。
たとえば仕事自体は嫌いではなくても、「会社にいるとずっと周囲に気を使う」と感じているときです。
夢の中で会社から遠くへ行くほど気持ちが楽になったなら、環境そのものと距離を取りたい気持ちが強いのかもしれません。
上司から逃げる夢
上司から逃げる夢は、評価や期待、責任から離れたい気持ちと結びつくことがあります。
上司本人が苦手な場合もありますが、「もっと成果を出してほしい」「これくらいできるはず」という期待を重く感じているケースもあります。
夢の中で上司と話すことを避けて逃げていたなら、現実でも報告や相談を先延ばしにしていることがあるかもしれません。
一方、「何を言っても分かってもらえない」と感じて逃げていたなら、単に向き合う勇気の問題ではなく、関係そのものに疲れている可能性もあります。
学校から逃げる夢
学校から逃げ出す夢は、評価、周囲との比較、決められたルールなどから離れたい気持ちと結びつくことがあります。
学生の場合は、勉強や学校生活への負担がそのまま表れることがあります。
社会人になってから学校から逃げる夢を見る場合は、「人と比べられること」「正解を求められること」が現在の生活で負担になっている可能性があります。
たとえば職場で常に評価され、「自分だけ遅れているのでは」と感じている場合です。
学校や仕事へ遅れる夢については、「遅刻する夢にはどんな意味がある?」でも紹介しています。

試験から逃げる夢
試験を受けずに逃げる夢は、評価されることや結果を出すことへのプレッシャーと結びつくことがあります。
「できるかどうか試されたくない」という気持ちがあるのかもしれません。
ただし、準備不足を自覚している場合だけではありません。
十分に準備していても、「結果によって自分の価値まで決められるように感じる」ときに見ることがあります。
この夢では、試験そのものより、評価される場所に立つことをどれくらい負担に感じているかを見るとよいでしょう。
家から逃げる夢
自分の家から逃げる夢は、プライベートな環境から離れたい気持ちと結びつくことがあります。
家は安心できる場所である一方、家庭での役割や責任がある場所でもあります。
家族のために何かをしなければならない、一人になる時間が少ないなど、「家にいても休めない」と感じているときに見る可能性があります。
一方、家から出たあと寂しくなったなら、離れたい気持ちと安心できる場所を失いたくない気持ちが両方あるのかもしれません。
実家から逃げる夢
実家から逃げる夢は、家族から受け継いだ価値観や、自分に期待されている役割から離れたい気持ちと結びつくことがあります。
たとえば「こういう仕事をするべき」「こう生きるべき」という考えに違和感が出てきた時期です。
実際の家族との関係が悪いとは限りません。
家族を大切に思っていても、「家族の考え」と「自分の考え」を分けたい時期に見ることがあります。
家族が夢に出てくる意味については、「家族が夢に出てくる意味は?身近な人が象徴するもの」でも紹介しています。

父親から逃げる夢
父親から逃げる夢は、権威、ルール、期待などから距離を取りたい気持ちと結びつくことがあります。
実際の父親本人というより、「こうあるべき」という基準が強くなっている場合です。
たとえば仕事の選択について、自分では別の道を選びたいのに、「普通はこうするべき」と考えて迷っているときです。
母親から逃げる夢
母親から逃げる夢は、心配や干渉、期待から少し離れたい気持ちと結びつくことがあります。
「あなたのため」と言われることに感謝しながらも、自分で決めたいと感じている場合です。
母親本人から離れたいという意味だけではなく、自分の中に残っている「こうしておけば安心」という考えから自立したい気持ちが関係することもあります。
家族全員から逃げる夢
家族全員から逃げる夢は、家庭の中で担っている役割そのものを重く感じている可能性があります。
たとえば「自分がしっかりしなければ」「家族の調整役にならなければ」と思っている場合です。
夢の中で一人になれたときに強く安心したなら、家族が嫌いなのではなく、誰のことも考えなくていい時間が必要なのかもしれません。
恋人から逃げる夢
恋人から逃げる夢は、関係そのものへの迷いや、距離を取りたい気持ちと結びつくことがあります。
ただし、「相手が嫌いになった」という意味とは限りません。
関係を深めること、将来について決めること、相手の期待に応えることなどを重く感じている場合もあります。
追いつかれることが怖かったなら、「自分の気持ちをはっきりさせなければならない」と感じている可能性があります。
好きな人から逃げる夢
好きな人から逃げる夢は、一見矛盾しているように感じるかもしれません。
相手に近づきたい気持ちがある一方で、実際に距離が縮まることには不安がある場合に見ることがあります。
「好かれたい」と「本当の自分を見られるのは怖い」が同時にあるような状態です。
夢の中で逃げながら相手が追ってくることを期待していたなら、「本当は追いかけてほしい」という気持ちが含まれている可能性もあります。
好きな人の夢については、「好きな人が夢に出てくる意味は?相手への気持ちと夢の関係」でも詳しく紹介しています。

元恋人から逃げる夢
元彼・元カノから逃げる夢は、過去の関係そのものより、その頃の気持ちから離れたい状態と結びつくことがあります。
たとえば現在の人間関係で似た問題が起き、昔の記憶がよみがえっている場合です。
「もう同じことを繰り返したくない」という気持ちが、元恋人から逃げる場面になることもあります。

友達から逃げる夢
友達から逃げる夢は、その人との関係で少し疲れている場合があります。
頻繁な連絡、相談を聞くこと、付き合いに合わせることなどが負担になっている可能性があります。
友達そのものが嫌いではなくても、「今は少し一人になりたい」と思うことはあります。
逃げ切ったあと寂しくなったなら、関係を終わらせたいのではなく、ちょうどよい距離に戻したいのかもしれません。

苦手な人から逃げる夢
苦手な人から逃げる夢は、比較的分かりやすく、現実でもその相手と距離を取りたい気持ちが関係していることがあります。
ただし、今は会っていない人物なら、その人が持っていた特徴が現在の誰かと重なっている可能性があります。
「嫌いな人・苦手な人が夢に出てくる意味は?」でも紹介したように、誰から逃げたかだけでなく、その人の何が苦手だったかを見ることが大切です。

知らない人から逃げる夢
知らない人物から逃げる夢は、原因のはっきりしない不安やプレッシャーと結びつくことがあります。
顔も理由も分からないまま「とにかく逃げなければ」と感じていたなら、現実でも漠然とした焦りがあるのかもしれません。
「何に困っているか説明できないけれど、何となく余裕がない」という時期です。

大勢の人から逃げる夢
人混みや大勢の人から逃げる夢は、周囲の期待や視線から距離を取りたい気持ちと結びつくことがあります。
人からどう見られているかを気にすることが続き、「誰にも見られない場所へ行きたい」と感じている場合です。
また、SNSや職場など、多くの人の意見に触れすぎて疲れているときにも見る可能性があります。
結婚式から逃げる夢
自分の結婚式から逃げる夢は、結婚そのものに限らず、大きな決断を確定させることへの迷いと結びつくことがあります。
一度決めると簡単には戻れないことに対して、「本当にこれでよいのか」と感じている場合です。
実際に結婚予定がなくても、転職、契約、引っ越しなど大きな決断の前に見ることがあります。
逃げて安心したのか、あとから後悔したのかも重要です。
結婚相手から逃げる夢
結婚式ではなく相手本人から逃げていたなら、関係の中で求められている役割への不安がある可能性があります。
「相手と一緒にいること」ではなく、「この先こういう関係でいなければならない」と感じることが負担なのかもしれません。
知らない場所から逃げる夢
どこか分からない建物や街から逃げ出す夢は、自分がまだ慣れていない環境から離れたい気持ちと結びつくことがあります。
たとえば転職や引っ越しなどで、新しい環境にまだ馴染めていない時期です。
「ここが危険」というより、知らない場所に居続けること自体が落ち着かない場合もあります。
閉じ込められた場所から逃げる夢
部屋や建物などに閉じ込められ、そこから脱出する夢は、制限のある状況から自由になりたい気持ちと結びつくことがあります。
仕事のルール、人間関係、家庭環境など、「簡単には離れられない」と感じているものです。
脱出に成功して爽快だったなら、現実でも「もっと自分で選びたい」という気持ちが強くなっている可能性があります。
牢屋・刑務所から逃げる夢
牢屋や刑務所から逃げる夢は、強い制限や義務感から離れたい気持ちと結びつくことがあります。
実際に何か悪いことをしているという意味ではありません。
「自分で選んだわけではないルールに従わなければならない」と感じているときに見る場合があります。
一方、逃げながら罪悪感が強かったなら、自由になりたい気持ちと「ルールを守るべき」という考えがぶつかっているのかもしれません。
病院から逃げる夢
病院から逃げる夢は、「向き合いたくない問題」や「自分の弱い部分を見たくない」という気持ちと結びつくことがあります。
必ずしも健康状態を表す夢ではありません。
誰かから「ここを直したほうがいい」と指摘されたことに向き合いたくない場合などにも、治療から逃げる形として表れる可能性があります。
災害から逃げる夢
地震、津波、火事などから逃げる夢は、大きな変化や自分では止められない状況に対する不安と結びつくことがあります。
自分の努力だけでは完全に防げない出来事に対して、「何とか安全な場所へ行きたい」と感じている状態です。
重要なのは、災害の予知夢と考えることではなく、今の生活に「自分では止められない大きな変化」がないかを見ることです。
火事から逃げる夢
火事から逃げる夢は、強い感情や急速に広がる問題から距離を取りたい気持ちと結びつくことがあります。
たとえば人間関係のトラブルがどんどん大きくなり、「もう巻き込まれたくない」と感じている場合です。
無事に外へ逃げられたなら、問題から距離を取る判断ができそうだと感じているのかもしれません。
津波から逃げる夢
津波から逃げる夢は、一気に押し寄せる感情や問題に圧倒される感覚と結びつくことがあります。
一つの問題ではなく、仕事、家庭、人間関係などが同時に重なっている場合です。
高い場所へ逃げて助かったなら、「全部を解決するより、まず安全な距離を取る」という感覚がある可能性があります。
動物から逃げる夢
動物から逃げる夢は、その動物が持つ印象によって読み方が変わります。
犬なら人間関係、蛇なら警戒や変化、大きな動物なら自分では扱いきれない問題などです。
動物の記事と組み合わせて考えることで、「なぜその動物から逃げたのか」が分かりやすくなることがあります。
犬から逃げる夢
犬から逃げる夢は、人との距離が近すぎることや、関係を負担に感じている状態と結びつくことがあります。
犬が怒っていたなら対立への警戒、なついていたのに逃げていたなら、好意や期待を受け止めることが負担になっている可能性もあります。
蛇から逃げる夢
蛇から逃げる夢は、警戒しているものや、避けたい変化と結びつくことがあります。
変化が必要だと分かっていても、まだ準備ができていない場合です。
この場合、「逃げているから弱い」と考えるより、今は距離を取ったほうがよいのか、それともそろそろ向き合う時期なのかを見るとよいでしょう。
怪物・化け物から逃げる夢
怪物など現実にはいないものから逃げる夢は、具体的に説明しにくい不安が一つの形になっている可能性があります。
仕事、お金、将来、人間関係など、いくつもの不安が混ざって「大きな怖いもの」になっている場合です。
何が怖いか分からないときは、怪物の正体を考えるより、最近「考えたくない」と思うことをいくつか挙げてみるほうが整理しやすいことがあります。
自分自身から逃げる夢
自分と同じ姿をした人から逃げるなど、「自分自身から逃げている」と感じる夢もあります。
この場合、自分の中で認めたくない部分や、決めたくないことと結びつくことがあります。
たとえば本当は仕事を辞めたいと分かっているのに、「そんなことを考えてはいけない」と打ち消している場合です。
他人ではなく自分が追ってくる夢なら、外の問題ではなく、自分自身が分かっていることから目をそらしていないかを見ることができます。
一人で逃げる夢
誰にも頼らず一人で逃げる夢は、「自分で何とかしなければ」という意識と結びつくことがあります。
自分で判断してうまく逃げ切れていたなら、自立して問題に対応できる感覚があるのかもしれません。
一方、「誰も助けてくれない」と孤独を感じていたなら、現実でも人に頼りづらくなっている可能性があります。
誰かと一緒に逃げる夢
家族、友人、恋人などと一緒に逃げる夢は、同じ問題を共有している感覚と結びつくことがあります。
たとえば同じ職場の人と一緒に仕事の状況を心配している場合です。
相手を守りながら逃げていたなら、自分だけでなくその人への責任も感じている可能性があります。
誰かを置いて逃げる夢
一人だけ先に逃げてしまい、誰かを置いてきた夢では、罪悪感が残ることがあります。
現実でも「自分だけ楽になっていいのだろうか」と感じている可能性があります。
たとえば仕事を辞めたいものの、残る同僚のことが気になって決断できない場合です。
この夢では、自分を守ることと、人を見捨てることを同じものとして考えていないかを見ることができます。
誰かを助けながら逃げる夢
誰かを連れて逃げる夢は、負担の大きい状況でも他人を守ろうとしている状態と結びつくことがあります。
家族や後輩など、「自分が面倒を見なければ」と感じている相手がいる場合です。
助けることに納得していたなら問題ありませんが、夢の中で「この人がいるから逃げられない」と感じていたなら、背負っている責任が大きすぎる可能性もあります。
逃げながら隠れる夢
ただ遠くへ逃げるだけでなく、押し入れや建物などに隠れる夢は、一度人や問題から見えない場所へ行きたい気持ちと結びつくことがあります。
「解決したい」よりも「今は考えたくない」という状態です。
隠れて安心できたなら、少し距離を取ることが必要なのかもしれません。
しかし、いつ見つかるか不安で休めなかったなら、避け続けること自体が負担になっている可能性があります。
逃げてもすぐ見つかる夢
何度逃げても見つかる夢は、「場所を変えても同じ問題が続く」と感じている状態と結びつくことがあります。
人間関係で同じ悩みを繰り返す、仕事を変えても同じような負担を感じる場合などです。
この夢では、「もっと遠くへ逃げればいい」と考えるより、何が繰り返されているのかを見ることが大切です。
逃げ切る夢
最後には無事に逃げ切れる夢は、負担から距離を取れる感覚と結びつくことがあります。
現実でも「これは断ろう」「少し休もう」など、自分を守る選択ができ始めている可能性があります。
逃げたあとにとても安心していたなら、今の自分に必要なのは「頑張って向き合うこと」ではなく、距離を取ることなのかもしれません。
逃げ切ったあと寂しくなる夢
逃げることには成功したのに、あとから寂しくなる夢もあります。
この場合、離れたい気持ちは本物でも、その場所や人に大切なものもあった可能性があります。
たとえば仕事は辞めたいけれど、同僚との関係は失いたくない場合です。
「離れるか残るか」の二択ではなく、何からは離れたいけれど、何は残したいのかを分けて考えるとよいでしょう。
逃げ切って自由になる夢
逃げたあと、広い場所に出たり、気持ちよく歩いたりする夢は、制限から離れることへの期待と結びつくことがあります。
「ここを離れたら何がしたいか」が少し見え始めている状態かもしれません。
飛ぶ夢で扱った「自由になったあと何をしたいか」というテーマともつながります。
逃げられない夢
逃げたいのに出口がない、ドアが開かないなどの夢は、現実でも「離れたいけれど方法がない」と感じている状態と結びつくことがあります。
仕事を辞めたいけれど生活の事情がある、人間関係を切りたいけれど同じ環境にいるなどです。
問題から離れたい気持ちがあっても、現実的な条件によって動けない場合があります。
逃げたいのに足が動かない夢
必死に逃げようとしているのに足が重く、前へ進めない夢があります。
これは、「離れたいという気持ちはあるのに行動へ移せない」状態と重なることがあります。
怖さ、罪悪感、現実的な事情など、何が自分を止めているのか考えてみるとよいでしょう。
今後の「走れない夢」の記事では、この「動きたいのに動けない」感覚をさらに詳しく扱えます。
出口が見つからない夢
建物の中から逃げたいのに出口が見つからない夢は、問題を終わらせる方法が分からない状態と結びつくことがあります。
「辞めたい」「断りたい」という気持ちはあっても、具体的にどう伝えればよいか分からない場合です。
出口を探して何度も同じ場所を回っていたなら、現実でも同じ考えを繰り返している可能性があります。
逃げる途中で道に迷う夢
離れることには成功したものの、その後どこへ行けばよいか分からなくなる夢があります。
この場合、「今の場所から離れたい」という気持ちは明確でも、次の目的地が決まっていない可能性があります。
たとえば退職したいことは分かっているけれど、次に何をしたいのか分からない場合です。
逃げることと、その先へ進むことは別です。
逃げる途中で転ぶ夢
逃げる途中で転ぶ夢は、状況を変えようとしても途中で問題が起こることへの不安と結びつくことがあります。
「離れたいけれど、失敗したらどうしよう」という気持ちです。
転んだあと立ち上がれたなら、問題があっても再び動ける感覚があるのかもしれません。
逃げる途中で誰かに助けられる夢
逃げているところを誰かに助けてもらう夢は、一人では難しい状況から抜けるために支えを必要としている可能性があります。
夢の中で助けてくれた人が実際に頼れる相手なら、その人への安心感が表れていることもあります。
知らない人に助けてもらった場合は、「誰かに頼ってもいい」と思い始めている可能性もあります。
逃げるのをやめる夢
途中で立ち止まり、逃げるのをやめる夢があります。
これは、避けていたものに向き合おうとする気持ちと結びつくことがあります。
ただし、「向き合うことが正しい」と夢が命令しているわけではありません。
立ち止まったあと安心したなら、逃げ続けることに疲れていた可能性があります。
反対に、立ち止まったことでさらに怖くなったなら、まだ距離が必要なのかもしれません。
逃げたあと戻る夢
一度逃げた場所へ自分から戻る夢は、距離を取ったことで状況を見直せるようになった可能性があります。
「もう一度やってみよう」と思えたのかもしれません。
あるいは、逃げることへの罪悪感から戻っている場合もあります。
戻ったときに安心したのか、また苦しくなったのかを見ることがポイントです。
逃げることに罪悪感がある夢
逃げながら「こんなことをしてはいけない」と感じる夢があります。
この場合、自分を守りたい気持ちと、「責任を果たすべき」という考えがぶつかっている可能性があります。
たとえば頼まれごとを断りたいのに、「断ったら迷惑をかける」と考えている場合です。
本当に自分が引き受けるべき責任なのか、それとも必要以上に背負っていないかを考える手がかりになります。
逃げるのが楽しい夢
何かから逃げているのに、ゲームのように楽しい夢もあります。
この場合、現実の問題から逃げたいというより、刺激や冒険を求めている可能性があります。
いつも決まった生活をしていて、「少し変わったことをしてみたい」と感じている時期などです。
同じ逃げる夢でも、恐怖がなければ意味は大きく変わります。
何から逃げているか分からない夢
ただひたすら逃げているのに、何から逃げているのか分からない夢があります。
この場合、「何かが嫌」という感覚はあるものの、自分でも原因を整理できていない可能性があります。
仕事、人間関係、将来への不安などが少しずつ重なり、「全部から離れたい」という気持ちになっていることもあります。
一つの原因を無理に探すより、最近負担になっているものをいくつか並べてみるとよいでしょう。
何度も逃げる夢を見る場合
逃げる夢を繰り返す場合は、毎回どこから逃げているかと、逃げたあとの気持ちを比べてみてください。
忙しくなると職場から逃げる、人間関係で疲れると家に隠れる、大きな決断の前には知らない場所から逃げるなど、パターンがあるかもしれません。
特に重要なのは、毎回「逃げたあと安心する」のか、「逃げても不安が続く」のかです。
安心するなら、現実でも距離を取ることが必要なテーマかもしれません。
逃げても不安が続くなら、場所を離れるだけでは解決しない問題が残っている可能性があります。
逃げる夢は「現実逃避している」という意味?
逃げる夢を見ると、「自分は何かから逃げているのでは」と否定的に考えてしまうことがあります。
しかし、逃げることは必ずしも悪いことではありません。
無理な人間関係から距離を取る、仕事量を減らす、休む、断るなども、「離れる」という行動です。
一方、何度避けても同じ問題が戻ってくるのであれば、どこかで別の対応が必要になることもあります。
そのため、逃げる夢を見たときは「向き合わなければ」と決めつけるより、今の問題は距離を取るべきものなのか、向き合ったほうが楽になるものなのかを分けて考えることが大切です。
逃げる夢では「何を背負いたくないのか」を考えてみる
逃げる夢が印象に残ったら、「何から逃げたか」だけでなく、その場所に残った場合に何をしなければならなかったのかを考えてみてください。
たとえば、
- 仕事から逃げた
→ 成果を出し続けなければならなかった - 家から逃げた
→ 家族の期待に応えなければならなかった - 恋人から逃げた
→ 関係の将来を決めなければならなかった - 大勢の人から逃げた
→ 周囲の視線を意識し続けなければならなかった - 誰かを置いて逃げた
→ その人のことまで自分が背負わなければならないと思っていた
というように、「逃げる対象」と「背負っていたもの」は同じとは限りません。
人から逃げていたとしても、本当に離れたかったのはその人物ではなく、その人の前で演じている役割だったということもあります。
まとめ|逃げる夢では「何から離れたいか」より「何を背負いたくないか」を見る
逃げる夢は、ストレス、責任、プレッシャー、問題から距離を取りたい気持ちなどと結びつけて考えられることがあります。
仕事から逃げるなら責任、家から逃げるなら家庭での役割、恋人から逃げるなら関係を決めることへの迷いなど、逃げた場所や相手によって手がかりは変わります。
ただし、逃げた相手そのものが嫌だとは限りません。
本当に負担だったのは、「期待に応えること」「しっかりすること」「相手を支えること」「結果を出すこと」など、その場所で背負っていた役割かもしれません。
逃げる夢を見たときは、**「何から逃げたいのだろう」だけでなく、「そこにいたら自分は何を背負わなければならないと思っているのだろう」**と考えてみてください。
そして、逃げたあとの自分にも注目します。
ほっとしたなら、今は少し距離を取る必要があるのかもしれません。寂しかったなら、すべてを捨てたいのではなく、一部の負担だけを減らしたい可能性があります。どこへ行けばよいか分からなかったなら、「今の場所を離れたい」という気持ちの先に、次の方向を探す段階があるのでしょう。
逃げる夢は、単に問題から目をそらしていることを示すものではありません。自分が無意識に引き受けている役割や責任の中に、そろそろ手放してもよいものがないかを考えるきっかけとして見ることができます。

